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2007年 12月 25日
ジャビングって、聞いたことあります?
茶葉の入ったポットに熱湯を注ぐと、茶葉が上下に浮いたり沈んだりする現象。 これを、ジャビングと言います。 別に、ジャンピングという場合もありますが、同じ意味です。 ここでは、ジャビングで通しますますね。 紅茶の本を見ると、必ずと言ってよいほど出てきます。 そしてその多くが、このジャビングが起こらないと美味しい紅茶ができない、 そう書いてあります。 中には、ジャビングしないと、あたかも失敗したように書いてあるものまで・・・。 これって、本当なんでしょうか? 確かに、ミネラルウォーターや、汲み置き、一度沸かした水で沸かした湯では、 このジャビング現象は、ほとんど起こりません。 汲みたて沸かしたてのお湯の時、ジャビングが起こりやすいのです。 しかし、汲みたて沸かしたての湯でも、ジャビングしないこともあります。 それも、かなりの頻度であるのです。 じゃあ、そのときの紅茶は失敗作か? まずい紅茶なのか? この違いが分かると言う人がいたら、ものすごい味覚の持ち主でしょう。 十中八九、いやまず間違いなく、この二つの違いは分からないと思います。 では何故、これほどジャビングが重要視されているのか。 多分それは、ゴールデンルールに沿って、紅茶を淹れたときに、 このジャビングが起こりやすいからではないでしょうか。 それがいつの間にか逆転して、ジャビングが起こらないと失敗となってしまった。 そう考える方が、自然かと思われます。 たとえば、絶対にジャビングさせたいのであれば、 湯が沸騰したら、10分以上そのまま沸騰させ続けます。 この湯をポットに注ぐと、見事なジャビングが起こります。 しかし、出来上がった紅茶は、あまり香り豊かとはいえない、美味しくない紅茶。 なぜなら、沸騰させ続けたため、湯の中の空気が抜けてしまっているから。 要するに、ジャビングしても美味しくない紅茶になることもあるわけです。 ということは、このジャビングはあくまで結果であって、必要条件ではない、 そう考えた方が良さそうです。 ゴールデンルールで紅茶を淹れたら、たまたまジャビングした。 そのくらいのことで、良いのではないでしょうか。 ちなみに最近の紅茶の本には、ジャビングを重要視していないものも多いようですよ。 chapot cafe (www.chapot-cafe.com)
by chapot
| 2007-12-25 17:08
| 紅茶考
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