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2008年 05月 03日
実際にペーパードリップで、コーヒーを淹れてみます。
メリタ式とカリタ式は、姿かたちもそっくりで、 使用するペーパーも同じでかまいません。 しかし、その淹れ方の発想は、全く違っています。 穴がひとつのメリタ式は、お湯にコーヒーを漬けるという考え方。 それに対して、3つ穴のカリタ式は、コーヒーの粉の中をお湯を通過させるという発想。 この発想の相違が、メリタ式とカリタ式の扱い方に大きな違いを生じさせます。 まずはメリタ式のコーヒーの淹れかたです。 コーヒーは中挽きにします。 ペーパーのはじを折って、ドリッパーにセットし、挽いた粉を人数分入れます。 この時ドリッパーは、あらかじめ温めておきます (メリタはドリッパーのことをフィルターと呼びますが、あえてここではドリッパーとします。) 粉の表面は、平らになるようにならします。 ドリッパーを、これもあらかじめ温めておいたサーバーの上に置きます。 (ドリッパーの下に置くガラス製の容器を、サーバーと呼びます。) 適温(80~90℃)にしたお湯を用意します。 メリタ式の場合、お湯は人数分プラス粉が吸う分(1杯15cc位)を量ります。 例えば2杯分なら、1杯分120ccとして、 120cc×2杯+15cc(粉分)×2=240cc+30cc=270cc となります。 まずドリッパー中の粉全体にお湯がかかるように、注ぎます。 この時、お湯がペーパーに直接かからないように注意しましょう。 ペーパーに直接お湯がかかると、そのお湯は直接サーバーに落ちてしまいます。 この注湯は、コーヒーの粉を蒸らすためのものです。 ですから、この時はサーバーに数滴コーヒーが落ちる程度がベストです。 20秒から30秒ほどそのまま待ちます。 豆が新鮮ならば、粉が膨らんできます。 十分に粉が膨らんだら、残りのお湯(人数分のお湯)を一気に注湯します。 そう、一気に全部のお湯をドリッパーの中に入れてしまいます。 コーヒーの粉は、お湯の中に沈む格好になります。 これがメリタ式の、お湯にコーヒーを漬けるという発想となるのです。 後は、全てのお湯がサーバーに落ちるのを待つばかり。 お湯が落ちきって、人数分のコーヒーが出来上がりです。 簡単と言えば、簡単ですね。 ところが、コーヒーの粉にお湯を通過させる発想のカリタ式は、この方法ではだめなのです。 もっと、注湯をコントロールする必要があるのです。 chapot cafe (www.chapot-cafe.com)
by chapot
| 2008-05-03 17:18
| コーヒー考
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