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2008年 07月 15日
アイスティーは、暑い夏にはとても美味しい飲み物です。
ただ、このアイスティー、作るとなるとこれが結構難しいんです。 アイスティーは基本的には、濃く淹れた紅茶を氷で急冷して作ります。 この時、紅茶が濃すぎると、紅茶が白く濁って渋くなってしまいます。 この現象を、クリームダウンとかミルクダウンと呼びます。 クリームダウンを恐れて、紅茶をうすく淹れると当然出来上がりもうすくなります。 この辺の調整が、難しいわけです。 どのくらいの濃さで淹れると、クリームダウンしてしまうかは、 その紅茶の状態にもより、一概には言えないのです。 とは言っても、ここでは基本的なアイスティーの作り方を紹介します。 紅茶は何でも良いですが、ダージリンだけはアイスティーには向きません。 それともちろん、ゴールデンルールに従って淹れるのは当然です。 リーフティー5gを量ります。 湯を120cc注ぎ紅茶を淹れます。 茶漉しで漉すと、約100ccの濃い紅茶ができます。 この熱い紅茶を氷のいっぱい入ったグラスに注げば、グラス1杯のアイスティーです。 この方法は、オンザロック方式と呼び、直ぐに飲める方法です。 もしこれで、クリームダウンしてしまうようなら、 その紅茶の場合は、茶葉を少し減らして淹れる必要があります。 また、先ほどの濃い紅茶を、氷のいっぱい入ったガラス容器に注ぎ入れ、 ざっとかき混ぜて冷やし、また茶漉しで氷を取り除く方法もあります。 この時あまり冷たくしない様にするのが、ポイントです。 この方法をダブルクーリング方式と呼び、多くのカフェで行っています。 それは、ダブルクーリングで淹れると、保存ができるからです。 この保存するアイスティーを、アイスティーベースと呼び、 普通のアイスティー以外に、様々なバリエーションティーを作るのに使います。 ただ、保存と言っても、紅茶の場合長くは保存できません。 保存は常温で行い、少なくとも作ったその日のうちに、使うのが基本です。 何しろ紅茶は時間の経過と共に、変質してしまうのです。 冷蔵庫で保存するんじゃないの?と思った方もいるかもしれません。 実は、ホットティから作ったアイスティーは、冷蔵庫では保存しません。 冷蔵庫に入れると・・・、クリームダウンしてしまうからです。 でもやはり、作りたてのアイスティーは、美味しいんです。 chapot cafe (www.chapot-cafe.com)
by chapot
| 2008-07-15 23:55
| 紅茶考
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