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2007年 08月 07日
1ヶ月ほど前だったでしょうか、父と僕との会話です。
父「店、どうなってる?」 僕「もうすぐ引渡し。それから開店の準備に入る。」 父「開店前に一度連れて行け。」 カフェを開くことに猛反対をしていた父です。 その父が、店を見たいと言うのです。 もうここまで来たら、あきらめているのでしょうか。 とにかく、どんな物を作っているのか確めておきたいのでしょう。 そして今日、父を店に連れてゆくことになりました。 父は自分で車を運転し、僕の案内で店に向かいます。 70歳をとっくの昔に過ぎた父の運転は、とてものんびり。 途中の渋滞もあって、通常の2倍近い時間を要しました。 店に着き、車から降りて建物の外観を眺めています。 「変った家だな・・・。」 そう呟くのが、聞こえます。 入口の鍵を開け、中に案内します。 中に入ると、ぐるりと中を見渡し、近くの椅子に座ります。 僕がコーヒーを淹れている間、我が奥さんが何か説明していますが、 黙ってそれを聞いているようです。 コーヒーを持って店の奥の席に3人で座って飲み始めます。 「いくらかかった?」 直球の質問です。 大まかに何にどのくらいかかったかを説明。 思っていた物とかなり違っていたのでしょう。 まだ、あたりを見回しています。 「良い店だ・・・。」 それから少しの談笑の後、父は窓際のカウンター席へ。 しばらくの間、そこから外を眺めています。 帰りの車の中、また父が呟くように言います。 「初めが肝心だ。頑張るんだな。」 chapot cafe
by chapot
| 2007-08-07 21:15
| 奮闘記
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