|
2007年 10月 06日
紅茶を淹れる際、ミネラルウォーターを使うという人がよくいます。
天然のミネラルウォーターで淹れると、確かに美味しい・・・、ような気がします。 少なくとも、水道の水で入れるよりは絶対に美味しくなる・・・、はず。 普通に考えるなら、そう思いますよね。 紅茶の本場イギリスには『紅茶のゴールデンルール』というのがあります。 紅茶の本には必ず載っている、基本中の基本ともいえるルール。 解説書によって、5項目にしているものと7項目にしている場合があります。 どちらも、基本は同じ。 その内容をここでは5項目で、 ①良い茶葉を使う。 ②茶葉の量を正確に量る。 ③汲みたて、沸かしたての水(湯)を使う。 ④十分に蒸らす。 ⑤ポット、カップを温める。 この5項目を満たさない限り、美味しい紅茶は望めないのです。 ではミネラルウォーターは、このゴールデンルールに合致するか? 項目③に、『汲みたて』という条件があります。 ある本ではこの項目を『良質で新鮮な水』と説明しています。 この条件の意味は、空気を豊富に含んでいる水ということです。 空気は、紅茶の香りの成分を十分に浸出させる役割があります。 要するに、香り高い紅茶を淹れるのには、絶対に空気が必要なのです。 ミネラルウォーターは容器に入れる際、この空気を抜いてしまいます。 つまりミネラルウォーターは、ゴールデンルールに合っていないのです。 ミネラルウォーターでは、美味しい紅茶は淹れられないことになるわけです。 実は紅茶に向いている水は、浄水器を通した汲みたての水道水です。 同じ水道水でも、汲み置きではダメ。 空気が抜けてしまっているから。 意外な話しですよね。 chapot cafe (www.chapot-cafe.com)
by chapot
| 2007-10-06 23:30
| 紅茶考
|
ファン申請 |
||