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2008年 01月 31日
開業の際、当面の運転資金ってどのくらいあれば良いのかが問題です。
もちろん前回書いたように、1年間の全経費分の運転資金があれば、 お客様が全くなくても、1年間やっていけます。 しかし、現実的に考えて、全くお客様がないことは考えにくい。 つまり持っているべき運転資金は、どのくらいお客様が入るかに左右されるわけです。 ということで、来客数を予想して、年間の売り上げ計画を作ります。 先ず全メニューを考え、そのメニューを作るのにいくらかかるか計算します。 いわゆる原価です。 その原価をもとに、そのメニューの単価を設定します。 次に1日の内、どのメニューがどの位出るかをシュミレーションします。 それに、単価をかければ1日の売り上げが算出できます。 それを1ヶ月の営業日数をかけて、月間売り上げを出します。 その12ヶ月分が年間売り上げになりますが、これでは十分ではありません。 季節要因と言うのがあり、それによって毎月の売り上げが変わるのです。 その季節要因を踏まえて、毎月の売り上げを調整します。 ざっとこんな手順で、年間の売り上げを予想してゆきます。 そして簡単に言うと、年間の総費用から年間売り上げを引いた金額、 これが、最低限持っていいなければならない運転資金ということになります。 実際には、売り上げが上がると費用も上がったりと、結構複雑なんですが、 基本的な考え方は、こうなります。 この費用より、売り上げが少ないと、その店は赤字、 逆に売り上げの方が、費用を上回れば黒字ということになります。 通常、個人店の場合初めのうちは赤字が続くと考えて間違いありません。 そして、費用と売り上げが同じになるところが、収支とんとんのところ。 いわゆる、損益分岐点ということです。 ここで注意しなければいけないのは、この方法で算出した運転資金、 あくまでも、1年分であるということ。 つまり、1年以内に損益分岐点に到達しないと、それ以降の存続が厳しくなります。 損益分岐点到達が、1年以上かかる場合、運転資金はもっと必要になります。 それと、売り上げはあくまでも予想、なかなか計画通りには行きません。 予想する時は、入りは小さめに、出は多めにすることが肝心です。 なかなかそれができないんですけどね・・・。 chapot cafe (www.chapot-cafe.com)
by chapot
| 2008-01-31 17:46
| カフェ考
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